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生まれつき耳が聞こえない2人の男性ダンサー(兵庫県尼崎市)によるストリートダンスチーム「サウンドマエストロ」が21日と31日、姫路市内で開かれるダンスコンテストに出場し、初めて健常者と同じ舞台に立つ。拍手する客を見ながらテンポを取る2人は「音楽が聞こえなくても踊れる」と、プロのダンサーを目指している。(森 信弘)

 尼崎市内で別々の就労継続支援A型事業所で働くサラさん(26)とグッチさん(31)。ともに神戸聴覚特別支援学校(神戸市垂水区)に通い、その頃からテレビやDVDで見たダンスをまねていた。3年前、尼崎ろうあ協会のクリスマスパーティーをきっかけに大勢の前で2人で踊るようになった。

 ダンスを通して障害者を応援する加西市の市民グループ「ドゥーイット」代表の阿部裕彦さん(44)が昨年12月、姫路市内で開かれたイベントで踊る2人を見て「体の動きがいい。鍛えればもっとうまくなる」と直感。神戸・三宮で月2回、障害者を対象に無料で開いているレッスンに誘った。

 1月から通い始めた2人は筋肉をはじくような動きの「ポップダンス」などに挑戦。阿部さんの動きをまね、口の動きを見ながら意思疎通した。レッスンの動画は無料通信アプリLINE(ライン)でも送ってもらい、自宅などで練習を重ねて上達したという。

 コンテストは21日が「ビジョンストリートダンスコンテスト」(姫路市民会館)で、31日は「第7回ダンススター誕生インヒメジ」(姫路市文化センター)。披露する作品は約2分。「音のない世界から音楽を届ける」をテーマに振り付けを考えた阿部さんは「彼らが健常者と同じ舞台で踊ることで世間の常識を壊したい。お客さんの拍手で会場全体がチームとなってダンスを完成させてほしい」と話す。

 「聞こえる、聞こえないに関係なく踊れるのがうれしい」とグッチさん。サラさんは「耳が聞こえなくて嫌なことがあっても踊ると忘れられる。健常者の友達はあまりいないのでコンテストが楽しみ」と本番を心待ちにしている。

 ドゥーイットは活動を支援する企業や出演できるイベントを募っている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180320-00000015-kobenext-l28
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