ようこそ、いらっしゃいませ。

厚さわずか0.5mm!これぞ、未来のスピーカー『Flat Boombox』

@DIME 6月26日(火)13時33分配信

写真を拡大
写真を拡大

厚さわずか0.5mm!これぞ、未来のスピーカー『Flat Boombox』

写真を縮小
写真を縮小

厚さわずか0.5mm!これぞ、未来のスピーカー『Flat Boombox』

『Flat Boombox』は1枚のステンレス鋼でできており、本体部分の厚みはクレジットカードよりも薄いことになる。

 まずはじめに、「Boobbox(ブームボックス)」といわれてもピンとこない人も多いと思うので、最初に解説しておくと、「Boobbox」とは大型ラジカセの海外での呼び名だ。1980年代に屋外でブレイクダンスやヒップホップダンスの流行とともに普及した、大音量を追求した大型のラジカセは海外では「Boobbox」と呼ばれていた。しかし、今回紹介する『Flat Boombox』は「Boobbox」といっても、テープレコーダーやラジオの類は搭載されていない。ようは、我々が普段、目にするスピーカーのことだと思ってもらえればいい。

 ところで、このスピーカー、あると確かに便利なのだが、その一方でなかなかの曲者なのだ。その一番の原因は、本体のサイズにある。どうしてもその構造上、サイズが大きくなりがちで、デスクの上に置こうと思っても置き場所に困ることが多い。しかし、今回、紹介する『Flat Boombox』のデザインコンセプトはそんな悩みを解消してくれるスピーカーの姿である。それでは、紹介していこう。

■本体の厚さはわずか0.5mm!

 ドイツのデザイナー・Hannes Harms氏が提唱している『Flat Boombox』の厚さはわずか0.5mmしかない。写真を見て分かるように、『Flat Boombox』は1枚のステンレス鋼でできており、本体部分の厚みはクレジットカードよりも薄いことになる。当然、厚みがないだけでなく、本体の重さも軽くなっているため、簡単に持ち運ぶことが可能だ。

『Flat Boombox』の機能はスピーカーに特化しており、本体にあるのはスピーカー部分の部分と、電源スイッチ、そして音量ボタンだけである。Hannes Harms氏が『Flat Boombox』に込めた一番の想いは「スピーカーのあるべき姿を目指す」ことだという。現在、世の中に出回っているスピーカーの多くは、本来の機能とは無関係の部分に装飾や機能を付け加えることによって差別化を図っている。

 しかし、Hannes Harms氏によると、スピーカーはもっとシンプルになれるはずで、その考えによって行き着いたのがこの『Flat Boombox』だとしている。スピーカーの存在理由を追求した結果、生まれたのが『Flat Boombox』だとすれば、これ以上にシンプルなスピーカーは存在しないに違いない。

■シーンを選ばないデザイン
『Flat Boombox』のようなシンプルなデザインであれば、きっとシーンを選ぶことなく使えるに違いない。例えば、自宅のデスク、カフェ、病院など、インテリアの異なる場所であっても『Flat Boombox』なら溶け込むはずだ。

■封筒に入れて郵送することもできる!
『Flat Boombox』は1枚のステンレス鋼からできているので、例えば、封筒に入れて郵送することも可能だ。『Flat Boombox』を受け取った人は自分で脚の部分を曲げて使うことができる。昨年、亡くなったSteven Jobs氏が「Mac World 2008」のプレゼンテーションで『MacBook Air』を茶封筒から取り出したシーンは衝撃的だったが、近い将来、この『Flat Boombox』を茶封筒から取り出すシーンを我々は目にすることになるかもしれない(笑)

■『Flat Boombox』に寄せる期待

 現時点では、まだ、デザインコンセプトしか発表されていないため、実際に製品化されるまでには検討しなければならない事項も多いと思われる。その1つが、ACアダプターの問題だ。最近の電子機器は軽量化、コンパクト化が著しく進んでいるが、あくまでそれは本体の話。出張や旅に行く際には、必ず一緒に持ち運ぶはずのACアダプターにはそうした進歩があまり見られず、不便な思いをすることが多い。デザイナーの皆さんには本体デザインに注ぐ熱意をぜひ、ACアダプターにも注ぐようにしていただくことを期待したい。

 また、Bluetoothの搭載も期待する点の1つだ。せっかく本体のコンパクト化、軽量化が図られるのであれば、接続する機器との関係によって置く場所が制約されるのはもったいない。最近のスピーカーでは標準になりつつあるBluetoothの搭載は必要条件だといえるだろう。

■『Flat Boombox』の製品化は実現可能なのか?

 ここまで、読まれた方の中には「はたしてこんなに薄いスピーカーが実際に作れるものなのか?無理だろう」と思われる方も多いだろう。ところが、実は村田製作所が世界最薄型圧電スピーカーとして『VSLBP2115E』と呼ばれる厚さ0.9mmを既に開発、量産化に成功しており、スマートフォンやタブレットPC、ICレコーダーなどに採用されることを見込んでいるという。しかも、この『VSLBP2115E』は磁石を使用していないため、砂鉄による故障や磁器センサーなどへの電磁影響がないというメリットがある。こうしたスピーカーに関する技術の進歩を考えると『Flat Boombox』が決して“夢物語”ではないことがおわかりいただけるのではないだろうか。

(文/WATARU)

 
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120626-00000301-dime-sci
※この記事の著作権は配信元に帰属します

お読みいただきありがとうございます。

コメントを残す