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17歳のダンス世界王者、鹿児島にこだわり

西日本新聞 2月17日(火)11時49分配信


 赤のTシャツに黒のスパッツ姿。細身の日本人の女の子が、世界最高峰のストリートダンス大会で快挙を成し遂げた。

 昨年11月、ドイツ・ベルリン。約20カ国のダンサーが競う「ファンキン・スタイルズ」で、鹿児島市の加藤有紀(ゆき)さん(17)=神村学園高2年=はソロのフリースタイル部門に出場。ヒップホップからラテンまで、さまざまな音楽に合わせ即興で踊る難易度が高いジャンルで、頂点に立ったのだ。

 準決勝で前回覇者の地元のドイツ人を破ると、5千人の観客が騒然となった。ロシア人との決勝は、互いに3回ずつ踊っても決着がつかず延長戦に。最後は審査員6人の全員一致で勝利した。「ここで踊れる喜びが、緊張を吹き飛ばしてくれた」。感極まってこぼれる涙。17歳2カ月での優勝は大会史上最年少だった。

 幼いころ、アイドルグループ「モーニング娘。」が大好きで、歌に合わせて踊っていた。ストリートダンスを始めたのは7歳。2歳上の兄が通うダンス教室の門をたたいた。めきめきと上達し、小学6年で全国大会を制覇。中学生となり、韓国であったアジア大会で優勝した。マイケル・ジャクソンら多くのスターを輩出した米・ニューヨークの「アポロシアター」でダンスを披露した経験もある。

 高校生活はダンスに没頭する日々。教室での練習がない日も自宅でのトレーニングを欠かさない。インターネットの動画で常に海外選手の動きを研究する。

 「ダンスとの出合いがなかったら、引きこもっていたかもしれない」と打ち明ける。実は「超」が付くほど内気で人見知りだった。そんな性格がダンスを通して少しずつ変わった。「ダンスは技術だけじゃない。表現力だと気づいたから」

 自分を表現するには、人とのコミュニケーションが欠かせない。それを磨くために普段、何ができるだろう。思いついたのが朝のあいさつだ。高校に進学すると、「おはよう」とみんなに自分から声を掛けるようにした。今ではクラスの「お笑い担当」だ。「仲間と笑い合える今の自分があるのは、ダンスのおかげ」

 ダンスを始めて10年。教室の仲間の多くは、より高いレベルのダンスを求めて東京へ去った。最新の文化と情報の発信地は魅力的だ。「それでも私は鹿児島にこだわる」と言い切る。

 海外のダンサーに、鹿児島というところで桜島の噴煙を眺めながら生活していることを説明すると、決まって「クレイジー!!」と驚かれる。それでも、火山灰に負けずたくましく暮らす鹿児島の人々が誇らしく思えて、古里が一層、好きになる。

 「ストリートダンスを、サッカーや野球の次に人気のスポーツにするため、鹿児島で頑張ります」

 大会の衣装には必ず赤と黒を選ぶ。イメージするのは桜島だ。赤は「情熱のマグマ」、黒は「たくましい大地」を表現している。

=2015/02/17付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150217-00010004-nishinp-l46
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